KORGのVolca Sampleを買った。随分前に購入していたのだが、大して触っていませんでした。
欲しくなった理由は、ステップ入力ができるドラムマシンが欲しかったからです。
アナログシンセを触っていると、やはり原始的なゲートクロックでシンクする機材が欲しくなりますね。すでにMS-20 mini、SQ-1なんかを持っているわけだから(のちにminilogueも)リズムセクションと同期したくなるのは普通だと思います。
この条件としては、同価格帯でも他にAKAIのRythm WolfやKORGのVolca beatsなんかもありますが、サンプルからシーケンスを構成できるということで、Volca sampleを購入しました。
また、1万ちょっとという値段で買ってしまったことも拭えないですが。買ってからVolca beatsのアナログ感もいいなと思ってしまったのは秘密です。
あと、機能については発売以来どこぞこかしこで語られているので、自分の気に入ったことだけ書くことにしました。。
Volca sampleにはアナログ回路で作られたアイソレータが搭載されています。
アイソレーター?なにそれということだが、EQみたいなもんです。
EQが決められた帯域の頂点を作り、ピーキングだとかシェルビングといったように山を動かして音色を作りますが、アイソレータはその帯域丸ごと山というより台形に動かすことができます。
DJをしたことがある人なら分かるかもしれませんが、DJミキサーにはローカットやハイカットのツマミが搭載せれており、これがアイソレータです。このことを意識しての搭載だろうと思います。
Volca sampleに載っているアナログ・アイソレータは簡単にこういった変化を出せるので便利だし楽しいですね。
SYNC INからSQ-1につなげて同期してみたが、なんら問題なく動作しました。minilogueや、iOSアプリのSyncKontrolとも同期できました。
その他、MIDIでも可能とのことです。
ちなみに、MIDI鍵盤に接続して演奏してみましたが、残念ながらノートナンバーによるピッチ変更には対応していなかったです。これができればまた色々と広がるので、ファームウェア・アップデートで対応して欲しいところですね。
サンプラーなのだから、もちろんサンプリングが可能です。
と言っても、やり方はかなり現代的で公式アプリ、AudioPocketから転送する。iPhoneのオーディオ・アウトからVolca sampleのSYNC INに接続し、昔のデータをカセットテープに保存する感じでサンプルのデータ移行が行われます。
iPhoneからだと、めんどくさいのでサードパーティ製のvosyrから転送しました。このアプリは、Mac、Windows用があります。
AudioPocketと同じようにMacBookのオーディオ・アウトよりSYNC INに接続し、無事にサンプルを転送することができました。(時間はそれなりにかかった)
何より楽しい。iPhoneやiPadのアプリでも同じようなことができますが、実機であることはかなり大きいです。スタンド・アローンでセッションできるし、直接操作子が触れることも大きいです。その他のVolcaシリーズも手に入れて、同期させたいと思えるくらい楽しいですよ。
ただし、良い意味でも悪い意味でも、KORG特有のチャチさが。特に気にはならないですけどね!!
買うべき人:
買わなくても良い人:
今回は、珍しくデモ動画を録って見ました。撮影はPentax Q10、録音はラインにてZOOM H2nで行いましたよ。