3年前くらいに友人高木君に無理言って売ってもらったんですが、記事にしてなかったので今更記事にします。
NovationがmicroKORGを見て「俺たちもいけるんじゃね?」と思ったのがコイツです。
と言っても、ただパクりたかったわけではなくて、NovationにはUltraNovaで有名なボコーダー付きモデリングシンセの伝統があります。
それを流行りのサイズに落としてくれたってことなんですね。
この手のキーボード、もうそろそろジャンル名つけられてもいいんじゃないかと思います。ガジェット・シンセでもないし。
僕はグースネックマイクが提灯のように見えるので、ミニアンコウシリーズと呼んでおります。
というわけでmicroKORG、microKORG XL+、そしてMiniNovaの比較を簡単に表にしてみましたよ。
(JD-Xiは使いにくいのでナシです。ちなみに¥53,136也。)
商品名 | microKORG | microKORG XL+ | MiniNova |
---|---|---|---|
価格 | ¥29,700 | ¥32,097 | ¥44,064 |
発売年 | 2002 | 2012 | 2012 |
音源 | アナログモデリング | MMT(PCM/WS含む) | アナログモデリング(WS含む) |
最大発音数 | 4 | 8 | 18 |
VCO数 | 2+ノイズ | 2+ノイズ | 3+ノイズ+リングモジュレータ |
ボコーダ | 8バンド | 8バンド | 12バンド |
鍵盤 | ミニ37 | 新ミニ37 | ミニ37 |
重量 | 2.2kg | 2kg | 2.52kg |
電源 | ACアダプタ/電池 | ACアダプタ/電池 | ACアダプタ/USB |
価格はサウンドハウス価格です。
WS・・・ウェーブテーブルシンセシス
まあ、microKORG XL+の圧勝ですよね、
microKORG XL+欲しい。
このでっかいカットオフノブあるでしょ。
こいつがクソです。
MiniNovaに限らず、なんかカットオフノブをでっかくしちゃう風潮ありますけど、使いにくいんですよ。
直径が大きくなるとそれだけ手を大きく回さんとあかんのですから。
しかも、なんか重いです。高級感ある重さではなくて、どっちかというとなんか挟まってる?感じがします。
あと、レゾナンスをマトリクスの方にやっちゃったので、マトリクスセレクトが1番上にないとレゾナンスは触れません。
僕はソフトウェアのボコーダーしか使ったことが無いんですが、初めてのハードとして結構良いと思います。
僕は壊してしまったんですが、グースネックのマイクが付いてきます。
あとはVocal-Tuneという「マイク入力をVCOに見立てて演奏するモード」も入ってます。
オートチューンを自分でやるみたいな感じです。
この手のものが欲しい人は正直 microKORG XL+ がオススメです。
スペックの数字だけ見ればこちらが優ってますが、実際遊んでみるとmKXL+の方が表現力に長けてます。まあ、あちらはPCMも使えるので、ピアノとかそういう音も出ますし。
こちらは操作子が多い上、アクセスできる要素が多いので、ライブでゴリゴリ使いたい人、ハードウェアセットでやってる人はいいかもしれないです。
シンクはMIDIのみです。
この手のやつ全部に言えますが、バンドとかでギタリストがちょこっと鍵盤引く時とか、ボーカルがボコーダー使うとか、そういうことにも使えますよね。
まあ、プリセット掘る系ですよね。そのプリセットが微妙なんですけど。
買うべき人
– 手頃なシンセ・ボコーダーが欲しいけどKORGが嫌いな人
– Vocal-Tuneを試してみたい人
– ハードウェア中心で制作している人
買わなくてもいい人
– microKORG持ってる人
– microKORGとどっち買うか迷っている人
– 手軽なシンセが欲しい人
– お金ない人
ちなみに、ジョルジオ・モロダーモデルというものも出てたみたいです。
ジョルジオ・モロダーの作った音色が入っているんですって。(今は売ってない)誰が買うねん